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睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気でしょう?

睡眠中に呼吸が10秒間以上止まる無呼吸(ないし低呼吸)が1時間に5回以上起こる病気です。
このため酸素不足のため、眠りが浅く、寝不足症状が現れます。熟睡感がなくなり、昼間に眠気が強くなったり、集中力が低下したりする以外に、夜中の尿が多くなったり、性的機能の低下、うつ気分といった症状が現れることもあります。また、無呼吸に前後して大きないびきが出るのが特長です。

※気道を流れる空気の量
気道を流れる空気の量
英語でSleep Apnea Syndrome といい、この頭文字をとって簡単にSAS(サス)と呼ばれることもあります。

睡眠中に無呼吸になるとなぜ体に悪いのでしょう?

睡眠中に無呼吸になると体の中で酸素の欠乏がおき、また二酸化炭素の蓄積が起こります。これは動脈硬化をもたらし、高血圧や心臓病、脳卒中の原因となります。
以前は心臓病や脳卒中になるとその原因として高血圧や動脈硬化があげられていましたが、近年はさらにこの動脈硬化をもたらす原因としての睡眠時無呼吸症候群の存在が注目されてきています。
また、低酸素になると睡眠障害を来たして、覚醒ないしそれに近い状態と質の低い睡眠が繰り返されるため、昼間の著しい眠気やさらには性格の変化、こころの障害などにまで至ることがあります。

睡眠時無呼吸症候群はなぜ起きるのでしょう?

睡眠中、息を吸った時、鼻やのどの奥の気道が狭まったり、閉塞したりするために呼吸が弱くなったり、無呼吸になるためにおこります。70-80%の方に肥満がみられ、のどの奥に付いた「脂肪太り」やのどの内側を支える筋肉のトーンが落ちたり、あるいは顎の骨のでっぱりなどが原因とされています。

睡眠時無呼吸症候群を放置するとなぜ危険なのでしょう?

2003年2月の山陽新幹線の居眠り事件でマスメディアを中心に話題となりましたが、日中の過度の眠気や集中力の欠如などによる事故については、1986年スペースシャトルチャレンジャー号事故、1979年スリーマイル島原発事故、1986年チェルノブイリ原発事故、1989年アラスカ沖タンカー座礁事故など、これまで数多く報告されています。
1988年の米国での調査では睡眠時無呼吸症候群患者の交通事故は、一般ドライバーの約2.7倍、無呼吸のない健常者の約7倍であるとされ、1989年同じく米国で睡眠障害による国家的損失は年間130億ドルにのぼると報告されました。
睡眠時無呼吸症候群がもたらす動脈硬化のために、この病気がない人に比べると合併症の発生率が高くなることが明らかになっています。すなわち、高血圧症は2倍、冠動脈疾患は3倍、脳卒中は4倍も多くなるとされています。
また、動脈硬化とともに糖尿病、脂質異常症との関連も指摘され、70~80%の患者さんが肥満であることから、これらを含めて 内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)、生活習慣病の一環としてとらえ、治療していくべきであるという意見が強くなっています。

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